今回は「和地たなか歯科様」を事例に、クリニックの「サイン(室名表示)」についてご紹介いたします。
クリニック等不特定多数の方が利用する施設では、「サイン」は空間デザインの一部であると同時に、快適で安全な建物利用をサポートする「頼れる案内役」でもあります。
WARAKUSHA(和楽舎設計工房)では、デザイン・大きさ・位置・取り付け方法など、サインの「見え方」と「効果」にこだわり、ひとつひとつデザインしています。
今回ご紹介するサインも、浜松市の「ユニバーサルデザイン指針」等をベースに、建築・診療のコンセプト、空間の形状や使い勝手に寄り添ったサインをお施主様と一緒に決定しました。
■診察室の番号(待合側)
「3」の立体文字がクッキリと浮かび上がって見えるよう、壁から少し浮かせた取り付け方法を細部まで検討しました。
■診察室の番号(室内)
診察室内の番号表示は、人や機材の出入りがあるためフラットなシート状サインとしています。患者さんの動線上にある室番号は大きく見やすい位置に、先生やスタッフさんだけが見る室番号は目立たない位置に納めています。
(患者さん動線より▼)
(医師・スタッフ動線より▼)
■バリアフリートイレの案内
立体サインによって、どの角度からもすぐに発見できます。
■レントゲン室の案内
医院のロゴやインテリアに色と雰囲気を合わせた、柔らかなデザインです。

■受付
あえて「サイン」を付けない、という手法も採用しています。
「受付」は文字で表示せず、3つのランプによってシンプルに迎え入れます。動線設計によって、入口の目の前が受付となっており、受付の方々とすぐに顔を合わせることができるからです。

通いやすいクリニック・施設には、見つけやすい「サイン」があるかもしれません。
身近な「サイン」、ぜひ目を向けてみてくださいね!
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