先日、石垣島に旅に出ました。
旅先のホテルでは
「泊まった部屋の平面図」
を描くのが私の恒例行事。
今回はインテリア写真だけで良いかな...
と思っていたものの、
チェックアウト直前に気が変わって
やっぱり描くことに。
実測もせず、
タイルなど建材の規格サイズから
類推して走りがき。
何とか、おおよその精度が確保できました。
ちなみに所長は
部屋の内観をスケッチ。
なんだかんだ言っても
二人とも描き癖があります(笑)
石垣島は以前も行ったことはあるのですが、
建築の仕事をするようになってからは初めて。
以前は目にも留めなかったことについて、
気付きが沢山ありました。
■お墓が屋根付きで大きい
調べると、
遺骨をお墓で風化させる「風葬」をすること、
親族がお墓に集まって
料理を食べながら宴会すること、
などの文化的な理由があるそうです。
■民家でも鉄筋コンクリート造
一般の住宅でも、木造よりも
圧倒的に鉄筋コンクリート造が多い印象でした。
湿気が多く台風が多いという
気候的な理由もありますが、
沖縄という地域柄、
米国から持ち込まれた技術の影響が大きいそう。
以前浜松の建築工事でも、
土間コンクリートを打つときに
沖縄出身の職人さんが来て
「沖縄は国内の土間発祥の地。
コンクリートの達人が多いんですよ」
と教えてくれたことを思い出しました。
■「赤土」の流出防止条例がある
建設中のホテルの工事現場に
「沖縄県赤土等流出防止条例」
の掲示がされていました。
石垣島の土壌のほとんどは赤土が占めています。
赤土は海に流出すると
濁りや生態系破壊の原因になるため、
1,000㎡以上の土地での事業に
流出防止条例が適用されるそうです。
工事中は小堤防で土留めしたり
赤土を沈める池を造ったりして対策するそう。
これだけでも大がかりな工事。
WARAKUSHA(和楽舎)でも、
1,000㎡近い敷地にクリニックや福祉施設の
計画をお手伝いしたことがあります。
これがもし沖縄なら...
赤土関連の予算や期間も見込む必要があります。
その土地ならではの事情がありますね。
のんびりしに行った旅ですが、
新しい発見が多く
想像以上に刺激的でした。
戻って浜松。
豊かな空間づくりに励んでいきます!
(スタッフ:里沙)
スタッフ紹介
代表 山﨑正浩のこと
設計への想い